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2017年9月11日

目線は動線・・・動線と導線の違いを・・尾道駅前商店街の出来事より・・・

『店の前には、大勢の観光客が通っているのになぜか私の店には入ってこない』

店舗内のレジに夫婦二人で並んで来店者を待っていると、商品よりも、人が目に付き通行人は通り過ぎる。(他の商店街でも数多くありました)

売りたい人と、買いたい人は見ているものが互いに違うと、お伝えしてきました。

何故、人が来ないとなげいておられるので、

『じゃあ、向こうから来る人が店に入ってくるようにしましょうか』

そんなことができるわけがないと思われたと思いますが、大きなウインドウに貼ってある地酒の紙をウインドウの面積とのバランスをとって夫婦の目の前で少し大きく書き(私の書体字)張り替えて向こうから来る人を待っておりました。
通り過ぎる寸前に、地酒の紙に目が行き3~4歩戻ってこられ、もう一度、地酒の字を見て何事もなかったように、店に入られ、一番奥の酒の棚まで一直線に進まれ、一升瓶をかかえて、レジに並ぶ夫婦に『これくださ~い・・・』
と言われ、支払いを済ませ、そのお酒を嬉しそうに、胸に抱えて、外に出られました。
人が動くには導線が必要で、自ら進んで動かれるのは動線で、動いてもらうためには色や光を(わざわざ買わなくてもあるものつかう)上手に工夫するだけです。

広い店内を四分割にして、来場者が座れる椅子とお茶を置くとたいていの人が座ります。その座った場所から商品がどう見えるかが大切です。

『あなたの店は買うものがないです』と言うとビックリ驚かれ、『え~~~売ってるんですけど』と・・・
売りたいばかりの仕掛けより、買いたくなる仕掛け作りがとても大切です。

顧客満足「CS」Customer satis factiono の略で心理過程の8段階

1 注目  2 興味  3 連想  → ・・ →  8 満足 

をきちんと満たせば山奥の過疎の村でもビル3階の小さな目立たない店でも大入り満員となったことをたくさん経験してきました。

動線・・・建物の中を人が自然に動く時に通ると思われる経路

導線・・・動かない人が導かれて動くこと

この動線と導線を上手に工夫することが大事ではないかと思って、
全国を歩いてきました。
ソフトブレイン(建築企画コム・フォレスト内)